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銀山湖荒行
目次
三瀬谷ダムって?

釣行日
2005年4月10日(日)
場所
滋賀県 西の湖
天候
くもり時々晴れ
朝のうち微風、昼ごろより南寄りの強風
状況
水色はステイン〜マッディ。満水
釣果
約1,800g×2匹、約2,000g×1匹。
(公式ウェイト5,580、結果2位)
ルアー
1/4ozエコジグヘッドを使用したラバージグによるサイト

―― 銀山湖修行僧番外編 ――  
奥伊勢湖宮川チャプター第三戦 西の湖 当日

 4月10日(日)、奥伊勢湖宮川チャプター第三戦当日。夜明け直後は曇っていて寒かったものの、前日とは違い、風はほとんどなくサイト日和。私の目指すエリアは一箇所のみ。佐藤プロは悩みぬいた挙句、シャロークランキングに賭けることにしたと話しておられました。

  ミーティングが始まり、いきなりショック!大漁丸関係の方が3名ほど出場するとのこと。さて、私の釣りがどの程度、西の湖エキスパートに通用するか、はたまた全く歯が立たないか・・・。

 様々な思いが錯綜する中、スタートはいっせいにスタート。佐藤プロは宣言どおり、途中から船団を離れ、私に手を振り大きく方向転換していかれました。(狙いどおり50アップを含む4匹を掛けたものの、バラシ連発だったとのこと。惜しい〜)

 西の湖のトーナメントはエレキ戦、私のエレキは非力で遅いため絶望的になっていましたが、意外にも私の目指すエリアに向かう選手が少なく、なんとか3番手で到着できました。

 まず一箇所目、大漁丸の方とタッチの差で、私が先に入ることができ、場所を譲ってもらえました(ありがとうございました)。「その魚、一撃でしょう!」と声を掛けられ、私もそう思っていましたが、私の恐れていたとおり、軽いジグでは明らかにバスの反応が悪い。ジグの動きをなんとかロッドワークでカバーしましたが、このバスをキャッチするのに5分かかってしまいました・・・。オープンエリアであったため、難なくキャッチすることができたのが幸いでした。でも、このバスはオスであったにもかかわらず、約2,000gあり嬉しい誤算でした。

 しかし、ここから先は苦労しました。前日見付けていたスポットからは全てバスが居なくなっており、また、別のバスが差してくるスポットの真上にはフローターの方が陣取っておられ、バスが寄り付きにくくなっていました。これで、私の釣りは振り出しに戻り、いちからバスを見付ける作業を始めました。しかし、ここ数年、リザーバーの澄んだ水に目の慣れてしまった私には、西の湖の水色はかなり見辛く、ウロウロ通り過ぎるバスを「見る」ことはできても、釣れそうなバスを「見付ける」ことがなかなかできませんでした。それでもなんとか1匹、釣れそうなバスを見付けることができましたが、このバスは濁った水色の、私が目視できるギリギリの水深を行ったり来たりしており、そしてジグの軽さも災いし、なかなかバイトさせることができませんでした。ですが、ここで私にチャンス到来、2匹のバスが突如現れ、3匹で絡み出しました。こうなると釣るのはかなり楽、うまくすれば3匹とも仕留められそうでした。でもやはり、この水色は目の悪い私にはかなり見辛く、正確にアプローチできず、バイトの瞬間もきっちり取ることもできませんでした。それでもなんとか奇跡的に、まず約1,800gのメスをキャッチ。次にバイトの瞬間が一瞬見えたオスもなんとかフッキングしましたが、やはり、はっきり見えていなかったことでフッキングが甘く、ネットでランディングする瞬間、ジャンプ一発、バラシてしまいました。

 でも、まだチャンスは続いていました!同じバスなのか、もう1匹いたバスかどうかは、はっきり見えなかったため定かではありませんでしたが、まだバスは残っていました。慎重にアプローチし、次はしっかりバイトさせることができました。このバスはラバージグを丸呑みしており、難なくキャッチできました。約1,800gのオス、やっとの思いでリミット達成!!
この時点で時間は10時。リミットが揃ったのは嬉しかったですが、今以上にウェイトを上げることを目指すなら、当然ながらこれ以上の大きさのバスを釣らなくてはいけません。果たしてそんなバスを見付けることができるのか?必死にバスを探しましたが、私にはとても見辛い水色。しかし、西の湖エキスパートの方々は、これでも水色はきれいな方だということで、私の流した後から、次々とビッグバスを引き出していかれます。力量の差を見せ付けられ、かなり落ち込んでいると、まるで奇跡のように、55クラスのオスと明らかに60オーバーのメスのビッグカップルと出逢いました。慎重にアプローチし、まず1投目、なんと、そのロクマルは1投目から口を使いました。目にも止まらぬ速さでジグを吸い込み、吐き出したので、あわせの動作すらできませんでしたが、このような反応を示すバスは、私の経験上、これまで高確率で釣ることができました。

 小心者の私は、「こんなバス、本当に釣ってもいいの?」と弱気になってしまい、心臓の鼓動は高まり、手足はガタガタ震えだし、キャストもうまくできなくなってしまいました。そのミスキャストしたルアーが、よりによって一番水の濁っているところに入ってしまい、それと一緒にロクマルも見えない深さへ沈んでいってしまいました。バイトしたのかどうか、全く見えなかったので、おそるおそるロッドを立て、軽く聞いてみると、大きな魚体がヌーッと現れ、その口にはラバージグがくっついていました。これを見て私の頭はパニック、無我夢中であわせると、ロクマルは一気に走り出しました。一回目の突っ込みに耐え、引きが一瞬弱まった瞬間に一気に引き寄せ、ランディング体勢に入った瞬間、今度はボートの下に突っ込みました。これもなんとか凌ぎ、ボートの下から引きずり出し、一気にネットランディング体勢へ。しかし、かなり気が動転していたせいで、バスの尾からネットに入れてしまいました。すると、バスが大きすぎて、尾から体長の約1/3しかネットに入らない!焦りは絶頂に達し、ハンドランディングしようと思い付いた瞬間、バスがヘッドシェイク!すると、まるでスローモーションを見ているかのように、バスの上あごからジグが外れ、バスは水底へ・・・。しばらく手足の震えが止まりませんでした。

 しかし、そのロクマルはまだ、ボートの周りをウロウロしており、恐る恐るキャストしたラバージグにまた1投目から反応。「今度こそ仕留めてやる!」と気合を入れ、再度チャレンジしようとしましたが、ここで信じられないような事件が修行僧を襲う!なんとなく、ボートの喫水が下がっているような気がしたので、船底を覗いてみると、大量に水が溜まっている!一瞬、何が起こったのか全く理解できず、まず、どこから水が漏れているのかを考えました。そういえば、キープしていたバスがライブウェルの中で再々激しく暴れていたのを思い出し、ライブウェルを覗いてみると、なんと!ライブウェルに大きなヒビが入っておりそこから大量に水が漏れ出していました。バスにライブウェルを破られ、危うく沈没しそうになった人の話を思い出し、青ざめましたが、まず2箇所の栓を締め、水の取り入れをストップ、ビルジポンプを回して水を抜き、なんとか沈没は免れましたが、当然ながらライブウェルの中の水はどんどん減り、バスが干上がってしまうのは時間の問題。近くにいらっしゃった福森プロに、チャプター会長へ連絡を入れてもらい事情を説明、自力で大漁丸さん桟橋まで戻ることを条件に、一時帰着を認めてもらうことができました。福森プロ、ありがとう!

 約30分かけて桟橋へ戻り、なんとかバスを生かした状態で、お借りしたライブウェルへバスをキープすることができました。心配した会長が戻ってきてくださり、「どうする、このままウェイインしておくか?」と声を掛けてくださいました。しかし、時計を見ると、まだ11時過ぎ。どうしても釣り残してきたロクマルが心残りだったので、会長に事情を説明し、釣りを継続する許可を得ました。ありがとうございました。

 戻って釣りを再開できたものの、バラシた場所にはもう、ロクマルの姿はありませんでした。それでもすぐには諦め切れなかったので、しばらく待っていると、一度だけ戻ってきましたが、すぐにどこかへ行ってしまい、その後二度とその姿を見ることは無く、残念ながらこのまま帰着時間を迎えることとなりました。

 検量の結果は5,580g。全体的には意外と釣れておらず、3位の方と20g差でなんとか2位にとどまることができました。優勝は驚愕の8キロオーバー(3匹ですよ! )、さすが西の湖マスター、私にはまだまだ修行が足りません。

 「優勝」を目指し修行僧の旅は続く・・・

追伸
悔しかったので、次週の土曜日、午前中だけ西の湖へ。「ロクマル」には出逢えませんでしたが、50アップを含む40アップ5匹、3匹で6キロ超えました!やっぱり、ジグの重さが少し違うだけで、バスの反応は全然違いました。次の満月が楽しみです。

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