この日はNBC北兵庫チャプターの開催日。邪魔にならないようにそそくさと準備を進めました。水位は前週よりさらに減水、マイナス約14mにはなっているとの話で、鉄製の階段がなくなるところまで干上がっていました。この状態での荷物運びはまさに荒行、タイトルどおりになってきました!
「銀山湖エキスパートたちは、どんな釣りをしているのか、間近で見たい」「湖底が露出している間に、地形を頭に叩き込んでおく」以上が、今回の修行目的でした。
トーナメントが始まると、多くの選手は上流へ向かいました。そこでまず、人の少ない法道谷に入り、ノーシンカーワーミング。ノンキーパーが、とめどなく沸いてきました。何匹か釣った後、とりあえず上流へ。
上流は減水のせいか、かなり濁っていました。上手そうな人たちが3〜4人、ロックオン状態。この水色で何かが見えているのか?近寄れなかったので、よくわかりませんでした。
邪魔にならないところで、ショアラインを見ていると、ところどころ立ち木や、流れ着いた木の枝がありました。しばらくそれを見ていると、バスがピッタリと張り付いているのが見えました。ほとんどがノンキーでしたが、その中に40アップとキーパーサイズを見つけました。水が濁っていたせいか、近付いても逃げませんでした。
そこで試しにノーシンカーをキャストすると、2匹とも反応し、キーパーサイズが先にバイトしました。ボート際でリリースしたのでウェイトはわかりませんでしたが、意外と簡単に釣れたので驚きました。40アップもまだ付近をウロウロしており、釣れそうでしたが、トーナメント出場者の邪魔をしてはいけないので、その場をそっと離れ人の少ない下流域を目指しました。あの40アップ、誰か獲れたかな?
その後、島の下流側にある岬で31cm、約350gをキャッチ。そのままダムサイト付近まで下りましたが、ノンキーサイズがたまにちょっかいを出してくるだけ。チャプター参加者のヒットシーンを見ることもなかったので、「今日のトーナメント、ウェイイン率どうなん?」って感じでした。
12時を過ぎ、上流域の人が減ったように感じたので、早速上流へ向かいました。案の定ガラガラでしたが、ただ一人だけ、とてもうまそうな人が残っておられました。
「こんなに濁っているのに、本当に釣れるの?」と思い、しばらく見学していると、本当に釣れた!! 衝撃を受けました。(結果的に、この方は優勝でした。おめでとうございます)
しばらくそのまま釣りをして、表彰式の開始時間にいったん桟橋へ戻り、上位入賞者のコメントを聞きました。今回は、自分も実際に釣りをした後で聞けた話なので、話の内容は結構理解できました。やはり、上位入賞者の多数は上流域でした。
表彰式が終わったら、即上流へ向かい、今度は全力で練習しました。すると、何度も撃ったシャロースポットで38cm、約600gがあっさり釣れました。ひょっとしてこれか?言葉では表現できない、釣れるリズムがわかりかけた気がしました。