悪夢のウェスタン生野銀山湖戦から一週間。私が参戦しているもう一つのトーナメント、奥伊勢湖宮川チャプター最終戦に向け、心機一転、修行を再開しました。暫定順位は５位。途中、ウェスタン戦と重なったため欠場が一回あったのが悔やまれますが、私のトーナメント人生で最高の順位がとれていることにとても驚いていました。たとえ僅かでも年間優勝を狙える可能性が残っているなら、全力でぶつかろう！と、気合を入れて臨んだ合宿でしたが、結果の方は果たして…。
天候は朝のうちくもり。水温は約27℃。前回釣行時より約1℃低下、水位にはほとんど変化はありませんでした。
まずは定番の大規模岬周辺へ。ここではツネキチリグを使いあっさりと27cm、約270gをキャッチ。ここは定番場所でほとんどの人が狙うところ。もっとほかのエリアで、パターンと呼べるものを見付けるため、あまり深追いせずに他のエリアをチェックしました。とはいっても、減水のため狭い君ヶ野ダムがさらに狭くなっており、あっという間に最上流域へ到達してしまいました。上流域といえばリザーバーの定番中の定番なのですが、君ヶ野ダムの最上流域には全くバスがいません。ディープエリアから遠く、だらだらとしたシャローエリアが続いているからではないか？と聞いたことがありますが、まさにそんな感じでした。
そこで前回雰囲気の良かった中流域を徹底的に釣り込むことにしました。ここはそんなにボトムの変化も激しくなく、カバーも少ない、一見したところではプア−なエリアに思えますが、狙えるスポットが少ないということはかえって狙いが絞りやすく、バスもそういうスポットに立ち寄る確率が上がるのでは？と考えました。シャローに見えている誰もが狙うビジブルストラクチャーは無視し、インビジブルストラクチャーやブレイクなどに的を絞って練習しました。するとまず、ブレイクの3ｍラインで25.5cm、約230gをキャッチ、次に4mラインで27.5cm、約290gをキャッチ。これでキーパーパターンを掴んだか？と一瞬思いましたが、私はもともと魚探を見ながらボトムの地形を考えて釣りをするのが苦手。いまひとつバスの釣れた地形とスポット、エリアのつながりが理解できなかったので、その後はノンキーサイズがたまに釣れる程度となってしまいました。悩み苦しんでいたところ、この日の水色でギリギリボトムの見える水深1.5〜2mのエリアで、ところどころレイダウンを見付け、そこへベイトの群れが周ってきたタイミングで、キーパーサイズや40クラスが姿を現すことにも気付きましたが、どうもその狙い方がよくわからずあえなく断念、悔しい思いをしました。
昼を過ぎたころからやや強めの風が吹き出しました。ここで再度狙いをブレイクに絞り、深めの水深から浅い方に向かって流していると、ジグヘッドに久々に快心のバイト！フッキングした瞬間から大物特有の手応えが伝わり、一気に体中を緊張感が走りました。てっきり50アップかと思いましたが、引きのわりには、キャッチしてみると意外にも44cmしかありませんでした。でも君ヶ野初の40アップをキャッチできたことはとても嬉しかったです。次にウェイトを測ってみてさらにビックリ、なんと1kgしかありません。ハカリが壊れているのかと思い、何度も測り直しましたが全く変わりませんでした。
気を取り直して再度キャストするとまたバイト！今度は明らかに先のバスとは違う、今度こそ50アップでは?! しかし、3度目の強烈な突っ込みであえなくラインブレイク、残念…。何か沈みモノにでも潜られてしまったのでしょうか、そんなブレイクのし方でした。これを最後にキーパーサイズのバイトが遠のき、あとは25.5cm、約240g、26.5cm、約260gのキーパーサイズを2匹キャッチできたのみでした。（ノンキーサイズは大漁でしたよ！）
一日でキャッチできたキーパーサイズは6匹、3匹でのウェイトは約1,600gでした。釣果だけを見るとたいしたことはありませんでしたが、私が君ヶ野ダムに通い始めて一番の釣果だったので、素直に嬉しく感じました。
夜は一志にある「やすらぎの湯」に行き本当に心がやすらぎ、その後は君ヶ野ダムの駐車場で満天の星空を眺めながらビールを飲み、最高の気分で、ひとり眠りにつきました。翌日も釣れますように!!
――― 強化合宿一日目終了―――
