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横山的・黒鱒釣競技生活
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釣行日
2007年6月8日(金)〜6月10日(日)
場所
茨城県 霞ヶ浦
天候
曇り(8、9日)、曇りのち雨(10日) 毎日南東風強し
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水温
約22℃
釣果
初日 1本・322g 45位、2日目 4本・2562g 5位、3日目 2本・770g 16位  総合第20位
ルアー
バークレイ・パワーホッグ3インチ 4gテキサスリグ

初体験のTOP50は大荒れの展開!
…TOP50第1戦in茨城県・霞ヶ浦水系

 昨年の好成績から今年ようやく参戦できるようになったJBトーナメント最高峰・TOP50プロシリーズ。参戦が決まったときから期待と不安で待ち望んでいた2007年度の第1戦の舞台となるのは茨城県・霞ヶ浦水系。マスターズ戦で毎年訪れているのですが今回のエリアはマスターエリアよりはるかに広い北浦・外浪逆浦を含む霞ヶ浦水系のほぼ全域です。

 とはいえ私のボートはアルミ12フィートのシーニンフ12K、エンジンは10馬力でとてもじゃありませんが全域をカバーできる機動力はありません。ということでプリプラはスタート会場の北浦・潮来マリーナから行ける範囲でもっとも魚影が濃い場所と考えていた霞ヶ浦・牛堀方面までを重点的にチェックすることに絞って進めていきました。

 牛堀対岸の護岸でカートップアルミを降ろし、まずは会場の潮来マリーナまで掛かる時間を計測。

 この日は全然荒れておらず、ベタ凪だったのですが所要時間は約1時間。途中に通る外浪逆浦は荒れることで有名な場所なんですが「どうってことないなぁ・・・」とこの時は思いました。が、これが大誤算でした。スタート地点に近い北浦のシャローを攻めますが全然釣れなく、さあ牛堀に帰ろうという時に風が吹き始めました。北浦から外浪逆浦に出た瞬間、そこはまさしく「海」そのものでした・・・。ほぼデッドスローのみで波を一つずつ乗り越え、命からがら牛堀に戻ったときは全身ビショビショでフラフラ状態。それでも夕方まで牛堀周辺のアシを撃ち続け夕方になりやっとキーパーサイズをキャッチ。毎年にも増しての今年の霞ヶ浦の状況の厳しさを感じただけでプリプラ初日は終了しました。

 試合本番で大荒れになった場合の不安を感じながらも牛堀周辺、そして次の日からは外浪逆浦下流部をチェック。

 マスターエリア外のこのエリアはもちろん釣りをするのは初めてでしたが、自分のいつもの「霞ヶ浦の釣り」であるパワーホッグのテキサスリグでのアシ撃ちをすることで1日2〜4本ながらも700gクラス中心になんとか釣れることが判りました。

 しかし長いプリプラ期間中、状況は刻々と変わります。大雨が降った次の日、最下流の水門から大放水、一気に水位が30cm以上下がってしまいました。こうなれば今まで釣れていたアシはもぬけの殻、バスはどこへ?と考えた辿り着いた答えは「縦スト」、つまり杭・鉄柱・桟橋・へら台といったやや水深のある縦方向のストラクチャーです。

 こういった場所をワッキークローラー5インチの1/32ozのネコリグで攻めると一箇所0〜1匹と単発ながらも800gクラスがなんとか釣れることが分かり、プリプラクティスは終了しました。

 オフリミット(プラ禁止期間)中は関東の某リザーバーでカバーフィネスの特訓。元マスターズプロの平川さんを講師に関西リザーバーでは見られない景色の中、かなり今後のためになりそうな目から鱗の釣りを体験できました。

 TOP50シリーズの直前プラクティスは2日間です。直前プラ初日はプリプラであまり出来なかった北浦本湖をチェック、スタート地点から程近い矢幡ワンドに入ってみます。このエリアはプリプラでは釣れなかったノンキーが多くいることが判りましたが良いサイズのキーパーも2本釣れ、ベイトフィッシュもかなり豊富。そしてスタート地点目の前の潮来マリーナの堤防で700gクラスをジグヘッドワッキーでキャッチ。北浦もまぁまぁ釣れるなぁ、という感触です。

 直前プラ2日目は牛堀〜外浪逆浦間をチェック。水位はさらに下がりましたがここ!という場所でバイトのみを取り、好感触でチェック終了です。


 2007年6月8日、いよいよ待ちに待ったTOP50開幕戦のスタートです。会場の北浦・潮来マリーナのスロープにはあこがれてきたトッププロ達のバスボートがズラリで圧倒されてしまいます。かたやこちらはマスターズ時代からずっと愛用してきたシーニンフ12K、もうだいぶボロボロですが自分の分身ともいえる愛艇です。この愛艇と使い込んだタックル達、そしてマスターズや地元関西のトーナメント仲間の応援を武器にしてのトップカテゴリー初チャレンジです。

 この日は朝から南東風がやや強めでまずは直前プラ初日に見つけた北浦・矢幡ワンド奥のアシから攻めてみることにします。テキサスリグでアシを撃ち流すと次々とヒット!しかし25cmのキーパーに僅かに足りないノンキーパーばかりです。プラではナイスバスを2本キャッチしているのでいつか混ざるはず、と撃ち続けますがノンキーのみ、アワせた瞬間バスが頭上を飛んでいく始末です・・・。これはまずい、と潮来マリーナに戻りドックの外壁をジグヘッドワッキーやネコリグで探りますがこちらは全くのノーバイトです。

 このころから北浦本湖は大荒れ、どんどん向かってくる向かい波に霞ヶ浦・外浪逆浦方面へのロングドライブは断念しもう1度矢幡ワンドに活路を求めました。

 最初に入ったとき撃ち残した場所を選び、同じテキサスリグで攻めますがやはりノンキーのみ。突然、超シャローでボイルが起こり、そこへキャストするとラインが走りますがフッキングミスでスッポ抜け・・・。めげずにすぐ隣のブッシュへテキサスリグを滑り込ませるとバイト! 抜き上げたバスはビミョーなサイズ、スケールに当てると・・・ギリギリありました!その後はまたギリギリノンキーの猛攻にあい、この日は1本のみのウェイインに終わりました。

 検量結果は322g。他のプロ達も広い霞ヶ浦水系を相手に苦戦していた様子で全体的にウエイトは伸びていませんがさすがにウェイイン率は高く、初日は51人中45位、参加ポイントの5ポイントのみでの厳しいスタートとなってしまいました。


 6月9日、試合2日目はもう腹をくくりました。そう、プリプラからずっと追い掛けてきた外浪逆浦上流〜牛堀間でのロングドライブ勝負(←あくまで自分のボートでのことですが・・・)に賭けることに心を決めました。
 プラや初日のボートの動きから多くの選手にマークされている混戦のエリアというのは分かっていたのですが、自分にはもうそこしかないとスタートして一目散にそのスポットへ向かいます。北浦を下り、外浪逆浦を越えて約50分のドライブで辿り着いたのは流域で一番ブレイクが隣接するプラで見つけた超A級のスポット。ここが空いていることは全然期待していなく諦めていたのですが何故かノーマークです。もちろんここから釣りスタート! 

 まずは一帯のストレッチで一番水深のあるブッシュにテキサスリグを撃ち込むとなんとすぐにバイト! 渾身の力でフッキングを決めるとバキッ!と異音が・・・???ロッドがバットから折れてしまいました。あわててラインを手繰りますがラインは切れバスには逃げられています・・・ショックです・・・。幸い同じロッドを積んでいたためリールだけ付け替え同じリグを付けそのまま同じストレッチを流していきます。とにかく丁寧に、細かく時間を掛けて撃っていったことでしばらくしてまたバイト! 700gクラスをキャッチすることに成功!

 ストレッチの中ほどまで流したところで15分ほど上流側の次のエリアに移動、しかしここには先行の選手の姿が。流しながらアシを撃っているようで端まで撃ち終わり走り去ったタイミングでそこへ入り、ここでも超こまかくアシをテキサスリグで撃っていきます。

 そしてアシの手前に陸生植物が入っているスポットの下にルアーを撃ち込むとラインが走りました! 強烈なファイトのあと姿を現したのはキロアップのナイスバスです。ランディングに成功しガッチリフッキングしたフックを外していると、ドッカ〜ンと大波が! 落水寸前になりながら沖側を見ると観光ジェット船とウェイクボードのダブル引き波攻撃です。
 もちろんシャローのアシ際は一瞬でド茶濁り・・・釣ったあとで良かった〜、ホッ。。。

 一応端まで撃ち流しますが当然ノーバイト、最初のスポットへ移動です。

 もう1度ストレッチの端からスタート、朝のようにはすぐにバイトはありませんが根気よく流していきます。午後1時過ぎ、その甲斐あってキーパーぎりぎりながら貴重なバスをキャッチ、ライブウェルに収めこれで3本目。かなり時間を掛け延々撃ち続けようやくストレッチの一番端のアシが見えてきました。荒れた場合の所要時間を考えるとここが最後のスポット、その最後のアシにテキサスリグを撃ち込みます。このキャストに快心のバイト! 600gほどのそのバスを一気に抜き上げ帰着に向かいます。

 この日のウェイイン結果は4本、2562g。なんと単日5位の結果です!!

 翌日の最終日に進めるのは51名中上位30名、前日が5ポイントスタートだったため不安でしたが2日目までの暫定21位でなんとか決勝進出です! やったーーっ!!!

 6月10日はいよいよトーナメント最終日です。初めてのTOP50で決勝進出できただけでもうかなり満足でしたが、もうやることは1つ、迷いは無いのでやるしかない!と心に決めスタートの列に加わります。一目散に北浦を南下、すぐに全員のボートに抜かれながらも昨日4バイト・3本キャッチの目的のスポットに到着、ラッキーなことにこの日もノーマークです。

 一日打ち続ける、マシーンになりきると自己暗示に掛け淡々とテキサスリグをピッチングします。時間が掛かりながらもこの日のファーストバイト、500gクラスと小振りながらも貴重なキーパーをキャッチ。そしてほどなくして2本目のキーパーサイズぎりぎりをライブウェルに収めます。

 しばらくバイトが途切れながらもペースを崩すことなく、集中力を保っていたところで待望のバイト! ブッシュの中で暴れるバスはキロアップ、絡まれた中から抜き上げようとしたときにフックアウト、バスが水面を横に走り逃げていきました・・・。

 ショックでしたがこの日はマシーンになりきっているので(!?)、すぐ次のキャストに。しばらくしてまた別のブッシュの中でバイト、これも明らかなキーパーサイズながらブッシュから抜くときに落としてしまいました・・・。

  この後は前日のビッグフィッシュスポットに入りますが、沖で行き来するウェイクボードの引き波により濁りがすでに入っており、すぐに移動。もとのスポットに戻り時間一杯まで粘りましがノーバイトに終わり、突然の土砂降りのなか帰着に向かいました。

 この日は最終日ということで会場にはギャラリーの人達も沢山来られており、いつものマスターズ戦とは全く違う雰囲気。慣れないですがこれだけ沢山の人に注目されていることはすごく嬉しいことですね。皆さん、マスターズにもぜひ来てください!

 この日の結果は2本で770g、2本のミスは痛いですが最終日の単日16位で私のTOP50初挑戦は総合成績第20位で終了いたしました。

 優勝は小野敏郎プロ。最終日は私が初日で見切った矢幡ワンドでの釣果ということで、自分の攻めの甘さを痛感、レベルの違いを感じました。

 しかし、二日目以降エリアをアジャストして釣ってこれたことには満足しており、ノーマークエリアをマイペースで釣りができたことは今後に向けての大きな自信になりました。

 なにより凄く楽しめたこの1戦の記憶をずっと忘れずにこれからも頑張っていきます!

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