2008年のTOP50第3戦は恒例の野尻湖戦。前年の試合より1週間早い8月後半の開催になったこの試合、思い出せばここで行われた2年前のNEOマスターズ最終戦で逆転でTOP50昇格を決めたものの、翌2007年のTOP50ルーキーイヤーのこの湖の試合では油断からかプラでのパターンが崩壊していたことに気付くのが遅れ、最悪の5ポイント・参加点のみに終わった痛い思い出がある場所です。
その反省から今年は野尻湖リベンジを誓い、7月半ばから数回に分けてプリプラをはじめることにしました。今年もいつもの野尻湖マリーナからレンタル船でプリプラスタート!
愛艇?のフィッシュ12の9.8馬力(エレキ・バウデッキ・バッテリー持ち込み仕様)をレンタル最強仕様にカスタムして、準備万端です。
今回から導入! サイドイメージ3D魚探、ハミンバード997SCIです。映る画像はまさにバードビュー! いままでやってた「脳内サイドイメージ」とはえらい違い…プラの効率、格段にアップです♪
毎日湖を何周もするプラを展開、見つけた最強パターンはなんとハードルアーメイン! 表層・中層・ボトム、レンジに合わせて何種類ものプラグを使い分けての連日グッドサイズをキャッチし続けました。
写真のとおり、今回の試合でプラから照準を合わせていたのは全てスモールマウスバス。前年の反省からラージパターンはきっぱり切り捨て、フラットよりもノーマークになりそうな急深なブレイクのあるバンクの居付き、あるいはウロつき系のスモールをメインにしてプリプラを進めていきました。
試合前日のプラでは季節の移行、連日のプレッシャーでさすがにハードベイトパターンの威力は下がっていましたが、ブレイクのロックに廻ってくるキロアップのウロつきスモールはロングリーダーの秘密のソフトベイトでのスプリットショットリグで1日3本までなら計算できる感触です。
直前プラ2日目はサイズは600gまでと落ちるものの、フラットでのキーパー取りのためのクランクのスプリットショットリグのパターンが生きていることが確認できました。
いよいよ迎えた試合初日、年間暫定32位と崖っぷち状態を脱出するにはここが正念場です。プランどおり菅川フラット8〜9mラインに入り、まずはリミットメイク作戦です。しかしこの日はもっともスモールが沈黙する晴天無風の天候、クランクのスプリットショットリグでの速攻リミットメイクを狙ったものの全くのノーバイト。
10時過ぎまで粘ったものの異常なし! やばい…ノーフィッシュのまま、一か八かのキッカー場に移動を決断しました。1箇所目は…残念ながら先行者あり。2箇所目、公式プラ初日にキロアップを釣った急深ブレイクの中にある張り出しのピンスポットになんとか入ることが出来ました。
狙い澄ました1投目、スプリットショットリグをボトムまで落としひたすらステイさせておきます。数分後少しラインテンションを張って聞いてやると…喰ってました!
2ポンドラインでの慎重すぎるファイトのあと姿を現したのは黄色い、ウロつき系特有の色をした1キロアップのビッグスモールです! この後もこのピンで少し粘りますがノーバイト。
琵琶島フラット、大崎フラットを廻りますがノーバイトで1時過ぎにもう1度バンクのピンに戻りました。
張り出しをまたぐようにリグをキャストし、9mラインでステイ…また1投目にきました! 今度は黒くて長い、居付き系のスモールの800gクラスをキャッチ。
そしてしばらくして同じピンでまたもやキロアップのウロつき系・イエロースモールをキャッチ! 同じピンからまさかのグッドサイズを3本引き出すことに成功しました。
この後はバイトが無く、3本のまま帰着。この日のウェイトは2700g。リミットメイクに失敗しながらも13位で初日をスタートすることが出来ました。
試合2日目の翌日は前日とは打って変わり、朝から南からの強風が吹き荒れていました。自分の狙っているピンのあるバンクには大波が打ち寄せ、仕方なく菅川フラットにリミットを取りにいきます。朝の一流し目にスプリットショットクランクで500gクラスの回遊系をキャッチ。
その後もクランクとソフトベイトのスプリットショットリグを併用して1本、また1本と釣っていきますがサイズはイマイチ。たまに昨日のバンクにも入りますが、打ち寄せる大波でボートが一瞬で流されて釣りになりません…。
結局この日はスモールサイズ4本、1800gで単日41位の5点のみに終わってしまいました。
2日間の総合では26位、なんとか3日目最終日の予選カットには残ることができました。
TOP50第3戦の最終日、風は残っているものの昨日ほどではありません。この日のプランはただ1つ、昨日出来なかったバンクのピンをやり切る! これのみです。
26番フライトで例のピンに直行、狙いすまして第1投…いきなりきました! 居付きの真っ黒スモール・700gクラスを朝一からキャッチ!!
が、この日はその後が悪過ぎました。
延々ねばるもののブレイクのピンはノーバイト…我慢しきれず動き、入ったフラットでは先行の選手に釣られ、その後まわった湖各所のピンではことごとくノーバイト…。この日はまさかの朝一の1本のみでの帰着になってしまいました。
今大会での優勝は絶好調!の青木大介プロ。「野尻スモールはステイが基本」の概念を打ち破る「シェイクし続ける」という喰わせの技をもっての栄冠です。
今回の敗因ですが、タイミングよく動く・粘るといった冷静な判断を欠いていたことだと思います。プラの内容が最高だっただけに、いまだに「なぜあそこで動けなかったのだろう、粘り通せなかったのだろう…」と自分のメンタル面での課題が残る結果になりました。初日のビッグフィッシュパターンは本物だったのですが…。
シリーズの折り返し、第3戦を終えてTOP50の年間暫定順位は37位。
前回よりさらに順位を下げ、さらに崖っぷちに立たされました。
このままズルズルといってしまうのか…次回、TOP50第4戦・檜原湖レポートをお楽しみに!
おまけ…野尻湖最終日終了後・若者たちの夏休み
TOP50若手のホープ・篠塚亮くんと五十嵐誠くん。桟橋で一生懸命なにかを網ですくっています。
「ちっちゃいエビがいるんですよー」
…そして捕まえたエビを踊り食い!?「僕たち、現代っ子なんで…」
寸止めで食べるの断念したようです。食べたら…バスの気持ちがわかると思うよ(笑)おしまい。