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横山的・黒鱒釣競技生活
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STAMP NOTE

釣行日
2008年9月26日(金)〜9月28日(日)
場所
福島県 檜原湖
天候
初日:雨 2日目:雨 3日目:曇り
初日:南風強し 2日目:西風強し 3日目:無風
水温
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釣果
初日 5本 2140g 9位
2日目 5本 1904g 16位
最終日 5本 1980g 13位 総合第10位
ルアー
バークレー ガルプ・ミニアースワーム
Snipeバキューム1.5in
いずれも1/16ozダウンショットリグ

癒しの檜原で反撃開始!
  …TOP50第4戦 福島県・檜原湖

 今年もやってきました! トーナメントレイクの中で私が一番好きな福島県・檜原湖。風光明媚な「癒しの湖」です。前回のレポートのTOP50野尻湖戦終了後、国道8号で移動。TOP50第4戦に向けてプリプラをするために、そのまま檜原湖に入りました。

 TOP50シリーズの次年度残留規定ボーダーラインは年間30位まで、全5戦中3戦が終わり私の年間暫定順位は37位。残り2戦、よっぽどのハイペースで順位を上げていかないといけない黄色信号点滅状態で、はっきりいってピンチです。ということで、1日でも多く、少しでも檜原湖に体を馴染ませるために、他の選手がほとんど来ていない段階から練習を始めました。

 そして今回は強力な助っ人がプリプラをサポート! JB檜原湖シリーズで活躍されている伊藤哲也さん、そして昨年のTOP50檜原湖戦で知り合った橘内健一さん(イースタン檜原湖シリーズ 年間2位の実績アリ!)がプリプラ中の2日間、一緒に釣りをしてくださいました。

 今年の檜原湖はちょっとヘン…フラットのワカサギボールの中のバスをシューティングで狙えば釣れるのは釣れるのですが、サイズは平均200g台と小さく、数も単発でまとまって釣れません…。写真の450gクラスはかなりのナイスフィッシュになります。

 これがメインベイトのワカサギ。檜原湖産のものはかなり美味しいらしく、高級魚だそうです。下は大きさを比べるのにおいたフックディスゴージャー(通称・オエオエ棒)。不運にもフックを飲み込んだ魚を殺さないためにも絶対持っておきましょう!

 磐梯山を眺めながら、南エリアの魚探掛け。長いプリプラ期間、檜原湖の全ての湖底を調べるためにロッドを握らない日が何日もありました。

 そしてプリプラ終盤、スタンプエリアでのバーチカルシューティングで500〜800gクラスを狙って釣れることを確認。写真のようなターンオーバーあわあわ状態でもしっかり正確に狙うことでキッカーの手応えを掴むことができました。

 プリプラ終了後の1コマ、郵便局に張ってあった「熊・注意」の張り紙。実際、とある若手プロはプラ中に出くわしたそうです…コワっ! 檜原湖に行かれる皆さんはくれぐれもご注意を。

 そんなこんなでトータル約2週間の檜原湖プリプラも終了。早稲沢キャンプ場から見る夕焼けは絶品です。


 直前の公式プラクティスの二日間もプリプラからの流れは持続。毎年秋に爆発する早稲沢沖ディープフラットは沈黙、代わって弧鷹森沖ディープフラットに船団が形成されています。しかし、試合でも目に見えて船団になることが予想されるこの場所はあえて触らず、プリプラでは他の選手からノーマークに近かった通称・馬の首エリアのスタンプ群と京ヶ森沖エリアのハンプ群でグッドサイズのキーパースモールがまとまって釣れることを確認し、直前プラを終えました。


 9月26日、いよいよTOP50第4戦・檜原湖の初日がやってきました。
やることはほぼ決まっているとはいえ、年間暫定37位の残留崖っぷち状態。この試合を落とせば即・陥落決定です。ですが、あえて気楽に「ダメならダメでゼロからやり直せばいい」と考え、自己暗示に掛けることで気持ちに余裕を持たせ、やるべきことをミスなく、ひたすらやり続ければ絶対結果は出る!と信じてスタートしました。

 フライトするボートの多くが南の弧鷹森エリアへ向かう中、まず入ったのは数が一番釣れることを確認していた馬の首のスタンプエリア。
落ち着いて1つ1つのスタンプを正確にダウンショットでシュートしていくことで、約1時間でリミットメイク!

 しかしサイズは小さく、5本で約1400g。エリアをキッカーが入るスタンプに変え、まずは1匹目のキッカー・550gをキャッチ!風が強くなる前にと移動した京ヶ森ハンプではなんと1投目に600g弱を入れることに成功!

 2日目以降のことを考え、1つのハンプにつき1投のみと決め、移動したハンプでも入れ替えサイズキャッチ、ウェイトが1900gを超えました。

 そして、最後に立ち寄った朝とは別のスタンプでも500gクラスの入れ替えサイズをキャッチ。最後はスタート地点前の早稲沢フラットで、この場所が低調なのを再確認してから帰着へ向かいます。

 自分としてはパーフェクトな展開で予想以上のウェイトを確保、検量結果は5本で2140g。しかしさすがTOP50選手、思った以上に2キロ台が持ち込まれ、初日は9位でスタートとなりました。


 試合2日目は朝から風が吹き、荒れる予報が出ています。この日もプランはまずはスタンプでリミット、ウェイトアップに南のハンプでキッカー狙い、というものです。スタート後、昨日と同じスタンプ群で一瞬でリミットメイク。昨日よりもハイペースでサイズもまあまあ…。 ある程度入れ替えして1700g台までウェイトアップし、一気に南へ走ります。

 が、そこで待ち受けていたのは想像を絶する大荒れ模様でした。ボートを止めれば一瞬で流される…スモールボートな私には太刀打ちできません。

 結局、1投も出来ずに南のハンプ群からは退散、帰りにめぼしいスタンプ群を打ちながら帰りますが入れ替えサイズは一向に出ません。さらにバッテリーが弱り、風の中ステイするのも困難になってきました。会場までバッテリーを取りに帰ると残された釣り時間は僅かしか無くなります。

 困ったなぁ…そんな中でもどんどんバッテリーは弱り、そのことを気にして集中力を欠いてきます。決断した答えは…やっぱりバッテリー交換! 会場に戻り、本部立会いのもとフルチャージのバッテリーに交換。終わったら急いで、朝のスタンプ群に戻ります。

 残された釣り時間は約20分。ここからミラクルが始まりました! 沖からスタンプ群に入ってくる途中、10mラインに吹き付ける風に押し流されたのかフラット上にベイトが固まって映る場所を発見、とりあえずダウンショットをシュートするといきなり300g台後半の入れ替えサイズがヒット! そして残り時間で400g台を2本獲り、残り時間僅かで3本の入れ替えに成功しました!

 急いでウェイイン会場に戻り、量ったウェイトは5本で1904g。最後の決断が功を奏し、暫定順位第10位で予選突破。 翌日最終日の決勝にコマを進めました。


 迎えた最終日。この日は朝からとても寒く、まだ9月とは思えない完全防寒体制で挑みました。福島チャプター・檜原っこ軍団の応援を受け、気合い充分でスタートです。昨日の終了直前、ベイトの大量流入のあったスタンプ群沖に入りますが…あれだけ居たベイトが一切魚探に映りません。

 スタンプをダイレクトに打つ方法に切り替えますが、ヒット数は2日目までよりも格段に落ち、サイズもノンキー混じりで良くありません。長い時間を掛け、ようやく3本のキーパーをライブウェルに入れますが、ピッタリとバイトが止まってしまいました…。

 このままじゃリミットメイクすら危うい、どうすれば…と考えたとき、ふと初日に最初のキッカーを獲ったスタンプ群が気になりました。思いついたら即、行動あるのみ!と移動。

 小規模な見つけにくいスタンプをGPSの画面を頼りに正確に捕捉、そしてバーチカルにシュート、微震動を与え続けます。それに魚が答えてくれ、僅かな喰い上げのアタリを捕らえフッキング! 檜原スモール特有の途中から急に絞め込むファイトをかわし、560gのこの日最初のキッカーをキャッチ! 続いて次のシュートでも400g台を釣り、リミットメイク達成です。朝のスタンプ群にもう1度入りましたが、入れ替えサイズは獲れず、そのままウェイインとなりました。

 途中まで苦しんだ最終日、5本のトータルウェイトは1980g。総合順位、10位入賞です!

 背水の陣で臨んだ今回の試合、終わってみればTOP50戦・今期最高の順位で終えることが出来ました。これは自分の力だけではなく、協力していただいた方々、そして何か見えない力にも導いてもらった気がしています。

 数多くの練習を重ねることで集中力と忍耐力、そして決断力も少し前より格段にアップし、技術的にも進歩したことを実感できました。これでTOP50の年間暫定ランキングは37位→24位にジャンプアップ! ついに今年初めての残留順位までポジションを上げることができました。

 反撃開始!! 次回、TOP50最終戦 福岡県・遠賀川でも奇跡は続きます…。

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