2006年4月30日、総勢26名のアングラーが集まり、愛知県唯一の天然湖である油ヶ渕を舞台に「ランカーズ第2戦黒鱒.com＆東レフィッシングカップ」が開催されました。

　まだご存じではない方へ説明すると、このトーナメントは1997年からスタートしたローカルアングラーズクラブ『ランカーズ』が主催するショアトーナメントで、学生から社会人まで幅広い年齢層のアングラーが参加しています。毎年3月から11月まで毎月ショアトーナメントが開催され、25cm以上のキーバーサイズ3匹の総全長で順位が決定します。大会毎に表彰式が開催され、各試合のポイントランキングによる年間チャンピオンも決定します。そして年間ランキング上位入賞者にはバスボートによる琵琶湖ガイドザービス一日券が副賞として贈られる豪華なトーナメントなのです。

　さて、迎えた第2戦当日の天候は曇り時々晴れ。風はなく気温は24℃、水温は15℃。前日までの釣況としては、3日前までは好調でしたが、その後田んぼからの農薬や濁りが本湖に流れ込み、魚の活性は急速に低下してしまいました。くろますのフィッシングレポートやキングオブアブラの異名をとる「ミニランカー部」こといなじさんのHPでもおわかりの通り、連続キャッチも、この頃になって止まってしまいました。

　海方面へと繋がる水門（高浜川、新川）も閉じており、濁りの改善はほどんど望めない状況でした。バスはもちろんのこと、ベイトであるボラが元気よくはねる姿すら減ってしまったのです。湖はホント真っ白になっちゃいました。

　そんな中、貴重なバイトもフッキングミスなどで逃してしまう状況が続き、油が渕に拠点を置いて初めての参加者全員ノーフィッシュが現実になるんじゃないか？ヤバイ！と思っていた時、本湖でも一番湖流がある見合い橋周辺のポイントでフィッシングショップ クリンチノット社長の石川選手がワッキーリグで見事38.5cmをキャッチし優勝！このポイントは本湖の中でも最も湖流があり、今回は一番水が良かったので粘ってみたところ、見事結果を出すことができたそうです。ちなみに先月は店長、今回は社長ってことで、2戦連続でクリンチノットさんが優勝を飾る結果となりました。ランカーズの強者も濁りとともに沈黙しちゃったかな？ってそう言ってるくろますも沈黙しちゃいましたけどね（＾＾；）

　そういうわけで厳しい釣果だったんですけど、じゃんけん大会は思いっきり盛り上がりました。今回は当HP（東レフィッシング様と同時協賛）が協賛をしたのですが、黒鱒.comで活躍している6名から、ささやかながら（…と少し遠慮気味に）“多量”の協賛品を提供させていただきました。皆さん喜んでいただいてホント嬉しかったです。今後とも黒鱒.comを宜しくお願いいたします。

今回の豪華賞品…のほんの一部！※DVDプレーヤーなどは一部除く

　で、今回も第1戦に続いて釣果は伸びませんでしたが、昨年の結果を見ても3月は2本、4月も2本でした。でも5月は13本釣れているんです。昨年通りに行けば5月は爆釣！なんですが、あとは濁り次第ですかね。現在油が渕のはるか上流から田んぼの濁りが入っており、これから徐々に本湖に近いところからの濁りが入ってくると聞いています。あとは水門の開き具合次第でまた変わってくると思います。

　あと当日に漁師の方に聞いた話ですが、濁りの影響を一番受けるのはボラだそうです。ボラは濁りに非常に敏感で、一度濁りが入ると海のほうへ下っていってしまうのだそうです。もちろんアブラに留まるボラもいるのですが、あまり元気よく跳ねるわけではありません。そういった意味ではボラの動きを見ていれば（例えば跳ね具合とか魚の多さとかで）アブラ全体の魚の活性が掴めるのかもしれませんね。

　こうして第2戦は幕を閉じましたが、「ランカーズ第3戦 マルキュー＆東レフィッシングカップ」は5月21日（日）に油ヶ渕にて開催“予定”です。今シーズンも昨年と同様、油ヶ渕にて11月まで毎月ショアトーナメントが開催していますので、油ヶ渕をホームグランドとするアングラーやランカーズのトーナメントに興味のある方は一度参加してみてはいかがですか。くろますはもちろんいますし、みんな和気あいあいで楽しくやっています。全然堅苦しいことはありませんので、参加して仲間をたくさん作って下さいね。

　最後に協賛していただいた黒鱒.com（なんか照れくさいぞ）＆東レフィッシング様、後援のクリンチノット様、フィッシャーマンズウエアーハウス様、そして参加者の皆さんへ、おつ＆ありがとうございました!