大会当日は日中35度を超す猛暑。朝からすでに30度を超えんばかりの気温でした。湖の状況としては、比較的どのエリアも水質が安定しているほか、油ヶ渕に数多くある水門から流入するきれいな水の影響もあって、猛暑と言えども湖のコンディションは上々の様子。風は西から弱い風が吹いていて、こちらもプラスアルファの要素として期待できます。
あとは下流にある新川と高浜川の水門が開門するとさらにコンディションは良くなるのですが、こちらの開門は10時過ぎと推定され、それも新川のみ。開門によって大きな水の流れが起きるのは、10時半を過ぎる可能性があるため、帰着が11時半であることから、仮にアテにしたとしてもラストタイムのみといったところでした。したがって朝のうちから本湖や流入河川にある水門などの変化があり、かつ水の動きがあるところ、といったエリアに大半の選手が戦術を絞り込むこととなりました。
ですが魚の活性は思ったより低く、朝のフィーディングに賭けた選手がバスをバイトさせてもフッキングに至らなかったり、バラしてしまったりするなど、前半戦は苦戦が続きました。その中でもバスをキャッチしたのは、水門周辺を忠実かつ丁寧に探っていた二人の参加者でした。
準優勝はとみぞーさん。とみぞーさんは最初本湖で実績のある見合橋に入るも、活性が低いことを察し、河川に的を絞りました。そこで7時を少し過ぎたころから長田川の上流に入り、水通しの良い水門をCCラウンド+ドライブクロ―4インチで打ち続けていくと、7時50分に37.5センチのバスをキャッチ。キモとしては、ただやみくもに水門を打つわけではなく、シェードが絡む水門を狙うこと。今回はとりわけ西側に向く水門に的を絞ったとのこと。とみぞーさん、おめでとうございます!!
そして優勝はIさん。Iさんは稗田川に入り、水門周辺をOSPブリッツでいろいろな角度から攻め続けていくことで、数多くある水門を手返しよくチェックしていく戦術をとっていました。そしてついに10時55分、水門の沖へキャストしてから、水門近くまでリーリングし、一度トゥイッチを入れたところでバスがバイトしてきたとのこと。サイズは38.5cm。僅差の逆転劇でIさんの今年度初優勝となりました。Iさん、優勝おめでとうございます!!
今年度はすでに5戦を終えて残りは4戦。今年度の年間優勝の争いは、わずかに抜け出ている祥君を除くと、以下の順位は混沌とした状況です。キャッチされるバスのサイズは数年前に比べると5〜10B近く小さく、大型のバスはあまり見られません(どこへ行ったんでしょうね?)。そのため今年度は僅差の争いが続いているので、一発狙いで優勝というわけにはいかず、良いエリアをいくつか見つけて、複数のバスをキャッチすることが、年間優勝争いから一歩抜け出る方法となるでしょう。