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くろますなヒト
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「策を練る」【1997年】

97年7月のバス&お勧めポイントガイド
「入鹿池」「大江川」

 例年通りでいくと、7月に入るころは、まだ梅雨が明けていなくて、水温は22度前後といったところだが、きっと梅雨の明ける中旬ごろには水温も25度以上になるだろう。つまり7月は、二つのパターンが存在すると考えた方が良い。そこで今回は、梅雨時と梅雨明け後の狙い方について説明しよう。

 7月の初旬、アフタースポーンを終えて沖に活動範囲を広げたバスたちは、スポーニングシーズン時に比べてエリア的には非常にアングラーにとって絞りづらくなる。

 なぜかというと、さきほどの22度前後という水温はバスにとって最適な温度だからだ。これによりバスは、大変活動しやすい状況下におかれ、ベイトフィッシュを追って動き回る。そしてこの時期、シャローからディープまでのあらゆるところに散ってしまうのだ。

 じゃあ釣りにくいのか?というとそうでもない。なぜならば、バスにとって最適な温度ということは、活性が高いということもいえるからだ。つまり3月から6月上旬くらいまでのスポーニングがらみのころは、卵を持ってうろうろしていたり、産卵したり、守ったり、休んだりといったややこしい流れがあって、アングラーにとって頭のかかえる時期だったと思う。しかしこれらのバスのほとんどが、スポーニングを終えて、みんな元気一杯になったと考えれば、結局釣りやすいのである。

 また寒冷前線が迫り、天候の急変が近づくと、バスは身の危険を感じ、活性が上がり食いが良くなる。さらに雨が降り出すと、雨による波紋が、バスの警戒心をなくし、活性はもっと上がる。

 これでだいたい分かってもらえたと思うが、この時期は、アングラーにとって数の釣れるチャンスなのである。しかし、雨が降ったあとに強い濁りが入ったときは、一時的に釣れなくなることがあるので頭にいれておこう。また濁りのとれるまでの日数は、まちまちなので、事前のチェックはしっかりしておくこと。でないといってみたら、水が一面茶色でガックリということがあるかもしれない。

 さて釣り方だが、この時期は、ハードルアーが一番手返しもよく、バスもよく釣れるだろう。ヤル気のあるバスが多いので、ガンガンヒットするはずである。注意点は、とくにボート釣りの場合、そのときのバスのいる水深を見つけることである。この時期のバスは常に自分のいる水深ラインから上を意識しているので、その範囲内にルアーをリトリーブすることが大切となる。ちなみ私は、バイブレーションプラグを多用している。先行者がいないときはまずラトル入りを使い、先行者が入っていたりしていたときは、ノンラトルをまず使う。また岸から釣るときは、あまり潜らないサスペンドタイプを使って、ストップアンドゴーを利用し、バスを誘うこともある。まあバイブレーションに限らず、クランクベイトやスピナーベイトでもよくヒットする時期なのでいろいろ試して見て欲しいと思う。

 ハードルアーに反応しなくなった、もしくはアタリはあるが、ルアーにノラなくなったときはそのアタリのあったポイントをライトリグで攻めよう。そしてフォーリング時でのバイトが多いので、ラインはしっかりはった状態でフォールさせることが大切である。リグはまちまちだが、私はフッキングがしやすいジグヘッドリグを多用している。

 また雨が降りだしたら、なんといってもトップウォータープラグの出番である。雨による波紋によって、バスはさらに水面への警戒心はなくなり果敢にアタックしてくるようになる。まだトップウォータープラグで釣ったことのないアングラーはぜひこの時期に試してみよう。

 ところでこの時期は、梅雨時でもあるので、レインギアは機能的に十分満足いくものを使用してほしい。首や袖から雨水が入ってきたりしたら、気が散って釣りをする気分にもなれないだろう。また、カゼでもひいたら大変だ。

 さて次は梅雨明け後である。沖に活動範囲を広げたバスは、日中の強い日差しから逃れるために水温の低いディープを求めて移動するようになる。しかし岸よりのシェードなど、水温の低いところにもつくバスはおり、すべてがディープに移動する訳ではない。ならばシェードなら良いのかというとそうでもない。

 はっきりいうとキーポイントは水通し(風通し)である。このキーポイントがはずれているエリアはパスしよう。水通しが悪く、暑さで水温は上がり、水がよどんでいるようなワンドなどは、バスはいないと考えた方が良い(小バスはいるかもしれないが)。

 よって水通し(風通し)を中心として釣るエリアを選定し、そこにシェードがからめば最高のポイントになる。これは8月を含めて夏の終わり頃まで有効である。そしてこれにディープを含めたエリアがこの時期の基本的な狙い目となると考えて欲しい。

 釣り方はやはりライトリグがメインとなる。そしてバスは垂直なストラクチャーやブレイクラインのどこかの水深(どこかというと、冷たい水の層と熱い水の層との間である)に身を寄せてサスペンドしていることが多いのでフォーリングをメインとして攻めた方が良いだろう。

 そして私はフォーリングに対して2通りの使い方をメインにしている。一つはノーシンカーや極小シンカーを使ったスプリットショットでゆっくりとカーブフォールさせる方法である。特にワームが平行にフォールすることが大切で、バスはこれに非常に弱い。またストラクチャーについてサスペンドしている、ボーッとした見えバスには特に有効である。ルアーをバスの少し向こう側にキャストして、バスの鼻先に向かってフォールさせてみよう。バスは思わずパクッと食いつくはずである。

 もう一つはジグヘッドリグによる垂直なフォーリングである。これもフォーリング中でのバイトがほとんどなのでフォール中のラインの動きには特に注意して欲しい。バスが食ったのに気付かずにいると、フックをのまれたり、ストラクチャーにまきつかれたりといったことにもなる。

 またこの時期はボトムで粘っても釣れないことが多いので、ボトムに着底したあと、少しアクションを加えてみてアタリがなければ、すぐ巻取ってキャストし直す方が良い。この方がフォーリングの回数が単純に多くなってチャンスも増える。

 以上ひととおり7月の釣り方を説明してきたが、注意点が一つある。

 7月はあくまで梅雨から初夏に移行していく時期だということを十分頭に入れておいて欲しい。たとえば梅雨明けで暑いからといっても、早朝や曇りや雨の時にはまだまだトップウォータープラグやバイブレーションプラグなどのハードルアーで簡単に釣ることが出来るのである。その日の状況によって柔軟に釣り方を考えてみよう。

お勧めポイントガイド

■愛知県犬山市/入鹿池
 もともとこの池は田んぼで使用されるため池として作られたものなので、水位は時期によってかなり増減する。しかしこの7月は多少の減水はあるものの、他の時期に比べると安定しているのが例年である。

 これからの時期は、まず早朝や夕方はシャローを中心にフィーディングバスを狙いに行こう。エリアはボート屋さん側にある岩場、五条川、明治村教会下などが有望である。そして増水時は冠水したグラスのあるところ、減水時は岩のあるところを狙うことが基本であることを覚えておこう。

 そしてその近くに水通しの良いところがあればなおグッドである。ルアーはスピナーベイトやトップウォータープラグが良い。トップウォータープラグはラッキークラフトのサミーに実績がある。それで釣れなければ、ダイワのBHポッパーなどの小型のプラグを使ってみると結果が出るだろう。

 ちなみに私の経験では、早朝より夕方が圧倒的に釣果が良い。特に五条川付近では、何度も大きな規模のライズを確認している。まだ見たことのない人はぜひ出かけてみてほしい。

 日中はストラクチャー周りや沖に変化のあるところをメインにして釣りをしよう。そして水通しは当然良くて、そこにシェードがからめばグッドだ。

 エリアはボート屋さんの桟橋、ロックエリアそばの水中岬、六間岩、明治村灯台下、ちょっと遠いが赤壁などが有望だ。

 ルアーはやはりライトリグに実績がある。私は特にスプリットリグやジグヘッドを多用する。ワームはストレートタイプで柔らかめのものが良い。そしてフォーリング主体の釣りとなるのでラインの動きには十分注意すること。

 しかしどうしても待てない人にオススメなのは、ボート屋さんの桟橋である。ここは桟橋の下にピタッとサスペンドするバスが必ずといっていいほどいる。そしてもともとボートにのる釣り人がたくさんその桟橋を渡るので、バスに対するプレッシャーは低い(バスにとってはその環境自体があたりまえのようにとらえている)。また見えバスもいるので近づきすぎないようにしよう。

 この池には貸しボート屋さんがいくつかあるので、結構本格的な釣りが楽しめる。将来プロになりたい人やもっとシーズン的な動きを勉強しながら釣りをしたい人はぜひ利用してみよう。岸釣りとはまた違った世界が広がるはずだ。

■岐阜県大江川
【合流点付近】
 ここは岸が護岸されていて足場がよく釣りやすい。朝夕は岸に沿ってライトリグで攻める。小型だが数は結構でる。日中は沖にバスが移動する。しかし岸から数メートルのところでブレイクがあるのでそれほど遠投する必要はないだろう。ブレイクを重めのツネキチやスプリット、またはジグヘッドなどでじっくり探ってみよう。そしてこの川のバスは入鹿池と同じく回遊性が高いことも覚えておこう。そして基本的には一匹単体でバスは回遊しないので一匹釣れてもゆっくり喜んでいる場合ではないかも…。もっと釣れる可能性があるので、何度も連続でキャストしよう。

【石亀付近】
 神社の前が深くなっているのでその部分をジグヘッドやクランクなどでねらう。そして橋の脚まわりやアシも狙い目である。とくにアシでは早朝スピナーベイトやバズベイトに実績がある。アシ沿い(とにかくアシに近く)に平行に引いてくると、数がでることが多い。それでだめなときはアシの少しでも変化のあるところをライトリグでじっくり攻めてみよう。

 そして日中はやはり沖である。またウナギの仕掛けや杭の沖から深くなっているのでそれらを目印にすると攻めやすい。リグは合流点と同じで良い。

 このあたりは橋の下流にワンドがあったりと狙うポイントに事欠かないので一日十分楽しめるところである。 その他近くに深浜大池や前川池など池が沢山あるので回ってみるのもいいだろう。

 しかしここに限らず、ウナギの仕掛けに直接キャストしないこと。漁師さんとのトラブルのもとである。今後もここでみんなが釣りができるようにしていくためには、みんなの行動一つがとても大切だ。よく自分をとりまく状況をよく考えて釣りをしよう。あとエンジン船も禁止である。時々見かけるが絶対にやめてほしい。引き波で岸釣りのポイントがつぶれてしまうし、波でほかのボートも安全でなくなる。私もあやうく川におちそうになったことが何度かある。あと入漁料は必ず払ってから釣りをしよう。

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