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「策を練る」【1997年】

97年8月のバス&タックルセレクト

 今回はミッドサマーにおけるバスの狙い方なのだが、それにしても今年の気象状況はなんだかおかしい。

 6月、梅雨らしい雨も少なく、そのかわりに台風がなんと2回も来てしまった。そして7月に入った途端に、35度を超す真夏日が一週間ほど続いた。しかしそのあと、梅雨を数日でまとめてしまうかのような大雨が降り続いた。

 ちなみに琵琶湖ではどういうわけか、ここ数年見たことないようなウイードの大発生である。我々アングラーもこれらの異常事態に振り回され、釣りにくい日が続いたと思う。

 さて、今までのことがなかったかのように天候も安定し、暑い日々が続いているこの8月。バスはどんなところで生活しているのだろうか? 今回はそれについて朝夕と日中に分け、狙い方も含めて解説していこう。

■朝夕

 バスは夜から朝にかけて、水温が低下するとワンドなどのシャローに上がってくる。そして日中のように太陽に隠れる必要もないし、人などのプレッシャーも日中に比べて低くなり、エサを活発に追うようになる。この状態をモーニングバイトと言う。つまりその状態を狙うことがバスを手にするチャンスなのだ。

 しかしここで絶対に忘れてはならないのが一つ。バスはとってもナーバスになっていることだ。ようは聞き耳をたてているのである。バスはエサを活発に追いながらも警戒心だけは忘れていないのだ。だからポイントに近づくときは、足音や物音、ボートからならオールの漕ぐ音などに十分注意を払わなければならない。そしてポイントへのキャストは出来るだけロングキャストで決めて欲しい。

 キャスト先は岸ギリギリがベスト。バスは人間がエッ!と驚くようなドシャローにまで上がってくるのだ。そしてライズがあれば、その地点よりも少し向こうへキャストしてやろう。バスが驚いたり警戒する可能性を最小限に抑えることができる。

 さてルアーの選択だが、皆さんはどんなルアーを選ぶだろうか? まず挙げられるのはトップウォータープラグだろう。しかしここには裏がある。例えば、なんでトップウォータープラグを使うのか?と聞かれると悩む人は結構いるのではないだろうか?

 しかしトップウォータープラグを使うことは決してハズレではない。ちなみに私だったら、ルアー選択は基本的に、何でもいいと思っている。ではその理由を含めながら、話を進めていこう。

 ズバリ言ってしまうと、この時のバスは中途半端な動きには反応が悪い。つまり「速い」か「遅い(ここではスローフォール)」動きをさせることの出来るルアーの選択が重要となるのだ。だから特別トップウォータープラグが絶対というわけではないのだ。

 「速い」動きをさせる場合、使うのがバイブレーションプラグ、スピナーベイト、バズベイト、ミノープラグ、そしてトップウォータープラグなどである。そして連続的な動きを演出してやることによって、リアクションバイトを誘うのだ。

 使い方はその動きを速めに動かしたりする単純な方法で良い。ミノーなどのサスペンドタイプには、ジャーキングやトゥイッチでポーズを混ぜたりするのも有効である。状況に応じていろいろ試して欲しい。

 一方「遅い」動きをさせる場合、使うのが、ノーシンカーワームである。とにかくゆっくりフォールすることが大事だ。ワームは、グラブやストレートワームを使用する。そしてロングキャストも必要なので、グラブなら塩が混入されたゲーリーグラブ(4インチ)が代表的だ。またストレートワームならば、スタッド(これもよく飛ぶ)のようなスティックベイトが良い。

 そして夕方は、日差しが弱くなり水温が下がると、暑くてじっとしていたバスも動き出し、朝と同じくシャローに上がってくるようになる。ベイトも同じように上がってくるため、ここでまたフィーディングが始まる。これがイブニングバイトである。狙い方は朝と同じで良い。

■日中

 朝に試していた方法が通用しなくなってきたら、バスが移動した合図だと考えて良い。水温が30度以上にでもなれば、人間と同じようにバスの活性は朝に比べて極端に下がってしまう。とくにシャローはバスにとって熱湯風呂のようなもので、水通しも悪くよどんでしまっている(ただし風が当たってきた場合は一時的に活性が良くなることがある。風が吹くと波立ち、酸素が水中に含まれ、さらにベイトが風下側に寄せられるためである。ここでバスはフィーディングを開始する)。

 さてバスはどこに移動するのか?

 この時のバスは以前にも書いたが、水通し(風通し)の良いエリアに移動する。その他流れ込みのあるところ(他のエリアに比べて水温が低い)やシェード(桟橋や水中の岩やストラクチャーの影になるところ)にも移動する。基本的には人間と同じだと考えれば良い。

 まず水通し(風通し)の良いエリアというのは、スバリ!岬である。それもワンドの中とかにある岬ではなくて、水通し良い外(ボディーウォター)に突きでている岬である。さらに程よい風が当たっていれれば最高だ。

 そしてバスはその先端付近でサスペンドしている。サスペンドの位置は冷たい底の水の層と日光で温められた表面からの水の層との間(この間をサーモクラインという)である。

 またここにストラクチャーや単体の岩などがあれば最高だ。バスはこのそばにピッタリとサスペンドする。そして、バスは縦の動きに対して反応が良いことからフォーリングがメインの狙い方になる。

 ここではアタリの取りやすいジグヘッドによる落とし込みで狙ってみよう。ウエイトは1/16OZをメインにして、状況によって前後させる。また根掛かりの多いところでは通常のジグヘッドではなく、スパイダージグヘッドを使ったものを使用するか、ライトテキサスを使用する。

 ジグヘッドならクリンクルカッツやスライダーなど。とくにクリンクルカッツは自重もあり良く飛ぶし、フォーリング時のアクションや着底時の姿勢がとても良いのでオススメだ。ワームのカラーは、基本的には行ったフィールドの水に合わせるのが良い。

 次に流れ込みだが、ここは水温が他のエリアに比べて低い。また酸素を多く含んだ水が入るのでベイトフィッシュが集まりやすい。ここではやはりベイトを意識したルアーの選択が重要だ。ミノーやグラブなどが良い。 ここでは、アクションをあまり大きくつける必要はない。なるべく流れにまかせた自然なフォーリングやスイミングなどで誘うのが重要だ。また回りにある岩やストラクチャーなども必ずチェックすること。それらに隠れてベイトを待ち伏せするバスがいるからだ。

 次は桟橋などでつくられたシェードである。バスも人間と同じく日陰を好む。そしてシェードさえできれば、一本だけのクイにでもつく。釣り方はまずジグヘッドのフォーリングで狙う。そして反応がない、もしくは反応はするが、バイトしない場合は、ノーシンカーワームでスローフォーリングさせよう。カラーの選択は前述のように行なえば良いが、全然釣れない時に、この時期ピンクのカラーが爆発することがあるので付け加えておこう(表層付近で使うのがキモ)。

■その他

 最後にいままで解説した以外の要素に雨がある。

 雨が降ると水温が下がり、バスの活性も上がる。そしてシャローに入り込みエサを求めてフィーディングを始める。また波紋により警戒心も下がるので、それほどナーバスではなくなり、アングラーもバスに気付かれにくくなる。したがって釣果を上げるには絶好のコンディションとなるのだ。

 ここではスピナーベイトやグラビングバズなどのファーストリトリーブで狙おう。またトップウォータープラグも良い。表層をメインに釣りをしていこう。

 付け加えておくが、レインウエアには十分な機能をもったものを使うこと。最近はかなり安価で販売しているので、ロッドやリールなどを買い足すのをグッとこらえてでも用意することを勧める。せっかくのチャンスでもある雨だ。快適に釣りをして良い釣果をものにしよう。

 以上、夏の釣りを解説してきたが、一番大事なのは、どれだけ「自然」に溶け込むことが出来るかである。それが出来た時のナチュナルな考え方が、必ずあなたを成功に導くはずである。

☆ジグヘッドリグ、ライトテキサスリグ
ロッド…エバーグリーン/コンバットスティック・「スキッパー」5.8ft
リール…マミヤOP/オースターSS700
ライン…サンライン/FCスナイパー5lb
    (フロロカーボン)
    ※岬や桟橋などで水深のある場合は同メーカーのバイトマー
     カーラインを使うと視認性がよく水深も分かりやすい。
ルアー…クリンクルカッツ(ジグヘッド)、スタッド(ジグヘッド)、
    スライダーワーム(テキサス)、リングワーム(テキサス)
    ※1/16ozをメインにセット

☆ノーシンカー(グラビングバズも含む)、ミノー
ロッド…エバーグリーン コンバットスティックインスパイア・
    「スーパースピットファイアー」6.4ft
リール…マミヤOPオースターSS700
ライン…サンラインFCスナイパー5lb
    (フロロカーボン)
    ※岬や桟橋などで水深のある場合は同メーカーのバイトマー
     カーラインを使うと視認性がよく水深も分かりやすい。
ルアー…ゲーリーヤマモト4インチグラブ、スタッド、
    エコギアストレートワーム、フラッシュミノー、ベビーミノー

☆スピナーベイト、バイブレーション
ロッド…エバーグリーン コンバットスティック・
    「レーザーセイバー」6ft
リール…ABUキングフィッシャー2000
ライン…サンラインFCスナイパー10lb
    (フロロカーボン)
ルアー…スーパーデルタフォース、TDバイブレーション

☆トップウォータープラグ全般
ロッド…ABUホーネットHC581L 5.8ft
リール…ABUライトスペシャル
ライン…サンラインFCスナイパー10lb〜12lb
    (フロロカーボン)
ルアー…スゴイスプラッシュ、サミー、ゲーリーヤマモト バズベイト

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